【トヨタ86】スペックも値段も最適!いまこそZN6がオススメな理由

86

トヨタ86ことZN6は令和時代に選ぶスポーツカーとして、とても魅力的だ。後継モデルが出てきたこもあり、値段も100万円台から手にすることが出来る。

そんなZN6のスペックや魅力をこの記事では深掘りしていきたい。

ZN6の魅力はカタログスペックでは分からない

トヨタ86のスペック

トヨタ86(ZN6:86 GTグレード、 6MTの場合)のスペックは以下の通りである。

全長 (mm)4240
全幅 (mm)1775
全高 (mm)1285
ホイールベース (mm)2570
フロントトレッド (mm)1520
リヤトレッド (mm)1540
最低地上高 (mm)130
車両重量 (kg)1240

軽くてコンパクトなのがなによりも魅力だ。

特に横幅が1800mm以下とワインディングでドライブや走りを楽しむのにもちょうどいいサイズだ。

さらに全高が1280mmと低く、低重心なスポーツカー独特のフィーリングは飛ばしたり、サーキットに行かないユーザーであっても、日常で特別感が味わえるのも魅力だ。

86は現代では稀有なスポーツカー

まず最初におさらいだが、トヨタのZN6型86は2012年にデビューしたスポーツカーである。この車は、トヨタとスバルの共同開発によるもので、スバルのFA20型2.0リットル水平対向4気筒エンジンを搭載している。このエンジンは、最高出力200馬力を発揮し、トヨタのD-4S(直噴+ポート噴射)技術が組み合わされている。現代のスポーツカーはほとんどがダウンサイジングターボとなってしまったなかで、NAエンジンの自然なフィーリングを楽しめるのが大きな魅力だ。

またなによりも、86は軽量なボディと低重心設計が特徴で、優れたハンドリングと運動性能を提供する。また、フロントエンジン・リアドライブ(FR)レイアウトが、ドライビングの楽しさを一層引き立てている。高性能化に伴いスポーツカーが重たくなっていくなかで、1200キロという軽量な車がFRで楽しめるというのが素晴らしい。

内装においても、ドライバー志向の設計がなされており、操作性と視認性に優れたレイアウトが特徴的である。外観は、流麗ながらも力強いデザインが採用され、スポーティな印象を与える。トヨタ86は日常からサーキットまで幅広く楽しめる、本格的なドライビング体験を提供するスポーツカーである。

スペック表では伝わり切らない魅力があるため、実際にどのような車なのかを知るためには、レンタカーで実際に経験しているのもよいだろう。

おもしろレンタカーではZN6を実際にレンタルすることができる。中古車ディーラーの試乗ではその車の魅力を十分に味わうことができないため、中古車での購入を検討している方はぜひ一度試してみてほしい。

ZN6のライバル二車種(ND,ZN8)との違い

ZN6型トヨタ86を探しているユーザーとライバルになりそうな車種は、同じ100万円台で買える本格スポーツカーであるNDロードスターと、後継にあたるGR86(ZN8)ではないだろうか。そこでこれら二台と比較した際の特徴について述べたい。

NDロードスターとの比較

 より軽快なハンドリングで有利なNDロードスター

まず同じ100万円台で買える本格スポーツカーとしては、NDロードスターがある。

NDの魅力はZN6よりも更に200キロ以上軽い車重だろう。そしてオープンカーベースなので、重心高も低い、ZN6は水平対向エンジンを搭載しているため、エンジン搭載位置がフロントアクスルよりも外側にある。

しかし、NDはフロントミッドシップにエンジンを搭載し、ZN6よりもさらに一段階軽快なハンドリングが特徴なのだ。

加速性能、絶対的なスピードでZN6が有利

しかしながら、NDはZN6に対してエンジンパワーが劣る。馬力は約130馬力、トルクも約15キロとZN6に軍配があがる。

サーキットでのタイムを狙ったり、友人とパワー勝負で負けたくないという方は、ZN6がおすすめだ。逆にコーナリングスピードや、ハンドリングの気持ちよさを求めるユーザーにはNDがおすすめだ。

ZN8との比較

ZN8型はZN6型の後継マシンだ。ZN6型の基本コンセプトである軽量、コンパクト、FR、そしてNAエンジンという魅力を全て継承しつつ、2.4Lのより大排気量のエンジンによる高出力とトルクの向上が大きな売りだ。

ZN6型とZN8型の最大の違いはエンジン性能である。ZN8では、エンジンが2.4リットルの水平対向4気筒にアップグレードされている。このエンジンは、231馬力(+31馬力)の最大出力と250Nm(+45Nm)の最大トルクを発揮し、前モデルに比べて明らかにパワフルだ。特にトルクの増加により、低中速域での加速性能が向上しており、よりスポーティーでパワフルな加速を味わうことができる。

またサスペンションやボディーといったコーナリング性能を大きく左右する部分へも改良が加えられており、ZN8型はより精密なハンドリングと高いコーナリング性能を有する。これらの改良により、ZN8型はサーキット走行など、よりハードなドライビングにおいても優れたパフォーマンスを発揮する。唯一の欠点は値段が高いことだ。ZN6型は100万円以上安く手に入れる事ができる。

また性能は比較が出来ても、デザインは好みだ。愛車を選ぶに当たってデザインの好みはかなり重要な点だ。デザインの好みと予算にあわせて選んで欲しい。

スペックと安心感そして値段のバランス優れたZN6

「スペックと安心感そして値段のバランス優れた一台」の言葉は、トヨタのZN6型86の魅力を端的に表している。この車は、水平対向エンジンとFRレイアウトによるスポーティな走りと、手の届きやすい価格帯で、多くの車好きに愛されている。

驚くべきことに、これだけ魅力的な要素が詰まった86は、非常にリーズナブルな価格で手に入る。中古市場では100万円台から購入可能となっている。平成初期に登場した多くのスポーツカーが走行距離15万キロを超えても数百万円する中で、デビューから10年以内の故障リスクの少ない個体に安心して手頃な価格で乗れるのは、86の大きな魅力の一つである。また故障しても純正部品が簡単に手に入る。これはネオクラシックスポーツカーでは無理だ。

86のもう一つの魅力は、アフターマーケットの充実度である。様々なアフターパーツが市場に溢れており、それらを用いて自分好みのカスタマイズが可能だ。予算に応じてサーキット用のパーツや、エクステリアをドレスアップするパーツを選ぶことができる。これにより、自分の用途にあわせた自分だけの特別な86を作り上げることができ、個性を表現する楽しみがある。

このように、ZN6型86は、高性能なスポーツカーでありながら、手頃な価格と豊富なカスタマイズオプション、そして活発なオーナーコミュニティを持つ。このバランスの良さが、多くの人々に選ばれ続ける理由であるとおもう。

走りを支える低重心な水平対向エンジン

FA20型エンジンは、スバルとトヨタの共同開発による、2.0リットルの水平対向4気筒エンジンである。このエンジンは全高が低く、搭載地が低い。そのため車全体が低重心となり、ハンドリングが良くなるのだ。

また、ボクサーエンジン特有の低重心と振動の少なさが特徴で、スムーズかつバランスの取れた運転感覚を提供する。

最大の特徴は、スバルの水平対向エンジンとトヨタのD-4S燃料噴射技術の組み合わせにある。D-4Sシステムは、直噴とポート噴射を組み合わせることで、幅広い回転域での効率的な燃焼を実現し、エンジンレスポンスの向上と燃費効率の両立を図っている。また、このシステムにより、低回転域でのトルクの不足を補い、高回転域での出力を最大化している。

FA20エンジンの別の特長は、そのスクエアボア(直径とストロークの比率がほぼ同じ)設計である。これにより、高回転域での安定したパフォーマンスと低速域での扱いやすさが実現されている。バルブトレインはDOHCで、変数バルブタイミングシステム(AVCS)を採用し、さらにエンジンの効率を高めている。

まとめ:ZN6型トヨタ86は、車好きにとって魅力的な存在である。

200馬力を発揮する2.0リットルの水平対向4気筒エンジンとFRレイアウトが、低重心と優れた重量配分を実現し、ドライバーにダイレクトな運転感覚を提供する。特に、市場におけるリーズナブルな価格設定は、多くのドライバーにとって魅力的である。中古市場では100万円台から購入可能で、質の高いスポーツカー体験を手軽に楽しむことができる。

さらに、豊富なアフターマーケットパーツにより、自分好みにカスタマイズする楽しみも大きい。サーキット用のカスタムや個性的なデザインへのドレスアップが可能で、独自性を追求できる。また、同じ車種のオーナーが多いため、コミュニティに参加しやすく、情報共有や交流の場も豊富である。

ガッツリ車で遊びたいユーザーから、退屈な日常を飾るスポーツカーとして幅広い人にオススメだ。

先述したようにおもしろレンタカーでは、ZN6を実際にレンタルしている。それ以外にもAE86やZN8といった歴代86に加えて、R34GTRやRX7、最新型のシビックタイプRといった車好きが乗りたい車を沢山ラインナップしている。

憧れの車を憧れで終わらせずに、ぜひ一度ステアリングを握って運転してみて欲しい。