2012年の初期型の発売以来、ほぼ当初の販売目標を上回る好調なセールスを続け、日本のみでなく欧州や北米などでのコンパクトスポーツの需要を活性化した立役者となっているトヨタ・86。
2021年のモデルチェンジを機に、トヨタのスポーツジャンル専門ブランド「GR」の専売モデルとしてリニューアルされて、さらに人気の高まりを獲得している。
そんな売れ行き好調真っ只中のGR86だが、2022年から受注を停止しているという不穏な動きを見せている。
ここではその受注停止の理由や実状について話していこう。
2012年にデビューしたトヨタの小型FRスポーツカー「86」は、2021年10月にフルモデルチェンジし2代目になった。今回は、トヨタの小型FRスポーツカーである「86」と「GR86」の違いについて見ていこう。 トヨタ86とGR86の[…]
GR86の納期の最新情報
2022年の9月に受注を停止したGR86。
半年後の2023年3月には受注を再開したがすぐに受注の上限に達してしまい、それ以降もディーラーによっては受注が出来ない状況となっているという話も聞かれる。
2024年に入ると今度は現行C型の生産停止とのウワサも聞かれるようになり、購入を考えている側としたらかなり不安定な状況と言えるだろう。
実際のところはどうなのかを調べてみた。
受注再開の最新情報は？
公式のアナウンスでは納期について「詳しくは販売店にお問い合わせください」となっていて、GR86の現在の受注再開の状況はハッキリしないというのが正直なところ。
ディーラーによっては受注をストップしたところもあると聞くし、その一方で少数ながら受注を継続しているところもあるようだ。
生産終了と噂されているが実際はどうか？
生産停止という話は、それなりに信憑性があると考える。
GR86は2021年の販売開始よりA型からB型、そして現行のC型へとアップデートをしてきた。
そのC型から次期のD型へのアップデートが今年2024年の夏頃におこなわれるという見方が濃厚のようだ。
切り替えの数ヶ月前には生産工場で準備に入るであろうから、アップデートの話が本当だとすればすでに切り替えの段階に入っているだろう。
そのため、現在受注ができているとしても、C型の残りを奪い合っている状況だと言える。
GR86の納期はどれくらい？
情報を集めた限りでは、現在受注をしているディーラーはかなり絞られているようで、ほとんど受注停止と言っていいようだ。
ちなみに今年の頭に注文した場合で、納期は6月という情報がある。
春まで受注が継続されていたとして、順当に納車がおこなわれた場合の納期も４〜６ヶ月というのが妥当ではないだろうか。
GR86の受注停止した背景とは
さて、その受注停止の原因について考えてみよう。
2022年の受注停止時の公式アナウンスによると、受注の高まりに対して生産量の目処が確保できなくなってしまい、健全な納期の提示ができなくなったことで、受注を一時中断するという措置をとらざるを得なくなったとのこと。
一説にはスバル側のエンジン生産のキャパでは対応できないので、生産ラインの見直しを迫られたとの話もある。
そしてウクライナ情勢などの影響で半導体の供給不足が続いており、その対応策を講じなければならなくなったという事情もあるようだ。
そして現在では、上記のように次期D型への切り替えの段階が迫ってきたという状況のようだ。
GR86のD型はいつごろ登場するのか？
GR86は2023年の末にB型からC型へとアップデートがおこなわれた。
その内容は「MT車へのアイサイト採用」と「ステアリングのハンズフリースイッチの標準設定」が大きな項目で、他にも細かい改良が多岐にわたっておこなわれたようだ。
そのC型が、今年の夏にアップデートを受けてD型になるという。
GR86のD型とは
D型への変更点を、WEBでの情報などを参考に集めてみると、
- タイヤ圧センサーを装備
- ボディカラーのブライトブルー2が廃止されリッジグリーンが追加
- MTモデルにもスポーツモード追加
- スロットルレスポンスの改良
などとなっているようだ。
いつ頃登場する予定なのか【最新情報】
5/22時点で、ディーラーでD型の受注が始まっているとの情報があった。
今年に入ってからはブレンボ仕様のブレーキやザックス製ダンパーのオプション注文ができなかったケース（C型）があったようだが、D型では新たに注文が可能となっているようだ。
ウワサでは納期は約6ヶ月とのこと。
GR86を購入前に楽しむ方法
C型の受注が停止してから間もなく、D型の受注が始まったGR86。
しかし受注が始まったとは言え、すぐに手に入れることはできない。実際に6ヶ月待ちという情報もあり、しかも受注を待ちかねた人たちがこぞって受注に押し寄せる状況が予想されるので、開始当初の受注可能数はすぐ埋まってしまうだろう。
まだまだGR86の争奪戦は続くことが予想される。その待ちのタイミングを活用して、「おもしろレンタカー」でじっくりとGR86の魅力を思う存分楽しんでみてはいかがだろうか。
