フェアレディZは、1969年に初代が登場して以来、スポーツカーとしての地位を確立し続けてきた伝説的な存在です。70年以上にわたるその歴史の中で、数多くの進化を遂げ、時代ごとのニーズに応えるべく変貌を遂げてきました。
この記事では、フェアレディZの歴史を振り返りながら、その進化の過程と共に各世代の特徴を紹介し、現代における魅力を再確認していきます。
フェアレディZの誕生背景
約3000ccのV6DOHCツインターボエンジン。最大出力は420ps、最大トルクは520Nm。これは現行モデルである「フェアレディZ RZ34型」のエンジンスペックとなっています。
もちろんエンジンのみに限らず、他にも多くのテクノロジーや足回り、車体剛性など上げていけばキリがないものの、このスペックは日本を代表できるスポーツカーのうちの一台と言えるでしょう。
今回はこの「フェアレディZ」の歴史と、その進化の過程について紹介したいと思います。
現行のフェアレディZ(RZ34)は、初代S30系から数えて7代目となるモデルで、日産のスポーツカーとして長い歴史を誇る。今回は、RZ34の魅力を徹底解説し、その特徴やスペック、ライバル車との比較、そして購入のポイントについて詳しく紹介しよ[…]
Zの源流「ダッドサン・フェアレディ」とは
まず初めに、フェアレディZの歴史を語る上では、絶対に避けては通れない「ダッドサン・フェアレディ」についての紹介になります。1959年6月に生産開始された、初代「ダッドサン・フェアレデー(ダッドサン・スポーツ1000)」。1952年1月に生産された、日本車初のスポーツカー「ダッドサン・スポーツDC-3型」の後継車にあたり、主に北米でテスト販売されていました。
テスト販売の背景があったことから、1960年に発表された次のモデルである「フェアレディ1200」は左ハンドルのみの生産となり、現在の中古車サイトを見ても、日本の車市場にはほとんど出回らなかったと考えられます。クラシックカーに少しずつスポットが当たってきている現代でも、フェアレデー1200はなかなか見受けることが出来ないのは、この背景が原因と考えられるかもしれません。
ダッドサン・フェアレディは、その後二代目にあたるS310型が1970年まで生産され、その後継車として初代フェアレディZ「S30型」が1969年に発表されました。
初代フェアレディZ(S30型/240Z型、1969年〜1978年)
初代フェアレディZは、日本車として初めて本格的なスポーツカーの地位を確立しました。1969年に登場したこのモデルは、性能だけでなくデザイン性にも優れ、世界的に高い評価を受けました。
その開発コンセプトから、車両スペックに至るまで、Zの原点を知ることで、後のモデルにどのように影響を与えたのかが明らかになります。
開発コンセプト
先述の通り、1969年に発表された初代フェアレディZ(S30型)。オープンスポーツカーがコンセプトだった祖先である「ダッドサン・フェアレディ」から、移住性とクルージングをコンセプトとした、いわゆる「GTカー」に変貌を遂げました。
低さやノーズの長さ、ワイドなボディと、まさに現代のクーペ好きが求める、美しいデザインだったかもしれません。
車体スペック
ベースモデルとなるS30Zは、L20型エンジンを搭載しており、約2000ccの直列6気筒エンジンです。最大出力は130ps、最大トルクは175Nmで、軽快な走行性能を実現しており、当時の日本車としては高い性能を誇っていました。
発売当初は4MTのみのトランスミッションとなっていたものの、1971年にオプションとして3速ATが追加されました。ちなみに当時の車両価格は約84万円で、大卒初任給は約4万円でした。現代に換算すると約400万円といったところでしょうか。
このほかにもベースモデルに対して、快適な装備を加えたモデルである「Z-L」グレードや、競技仕様をコンセプトに、スカイラインGT-R(ケンメリ)と同様のエンジンであるS20型エンジンを搭載して登場した「432」グレードが存在していました。
ちなみに「432」とは、「4」バルブ、「3」連キャブ、「2」カムシャフト(ツインカム)というエンジンスペックを特徴づける数字を抜き出したものとなっています。
S30Zと240Zの違い
フェアレディZの初代に興味を持ったことがある人であれば、一度は聞いたことがあるかもしれない「240Z」。S30Zとはどのような違いがあるのか。そもそも車自体が異なるものなのかどうか、疑問を持ったことはないだろうか。
「240Z」は北米市場をターゲットに生産されたS30Zの亜種グレード的存在。海外では「ダッドサン240Z」として販売。とても簡単に説明をすると、上記のような形になるでしょうか。北米市場をターゲットとしていたことからも、日本での販売はほとんど行われず、左ハンドルのみの生産となっていることも、現代を生きる私たちにとっては、一つのロマンかもしれません。
もちろん左ハンドルのみの違いではなく、最も異なる点はエンジンスペックにあります。240ZにはL24型エンジンが搭載されており、数字の通り、排気量は約2400ccです。その結果、最大出力は150ps、最大トルクは21.0kgmとなり、飛躍的な性能向上が図られています。
当時の海外における高級GTカーに匹敵する高い性能と魅力を持っていた240Z。価格設定も相場に対して安価であったことから、販売された1969年から1978年にかけて、約55万台の販売台数を記録しています。
240Zの活躍
240Zは、特にアメリカのSCCA(スポーツカー・クラブ・オブ・アメリカ)でのレースで注目を浴びていたとされています。1970年代初頭、240Zは多くのレースに出場し、数々の勝利を収めており、特に著名なドライバーであるダン・ガードナーやリチャード・ペティなどが240Zを駆り、多くのレースで好成績を収めました。
もちろん日本国内においても、全日本スポーツカー選手権などに出場し、数多くの優勝を果たし、特に1971年の全日本スポーツカー選手権では、240Zが連続して優勝を収めました。
二代目フェアレディZ(S130型、1978年〜1983年)の開発コンセプト
華々しい結果を残すこととなった、フェアレディZ S30の二代目となるS130Z。フルモデルチェンジとなった開発の際には、「ロングノーズ&ショートデッキ」をテーマに、パフォーマンス力はそのままで、快適性と実用性の向上をコンセプトとしています。
これによりボディサイズの拡大が見受けられます。また「フェアレディZ」初のTボーンルーフの採用も行なっており、走行する上での楽しさにも、工夫が施されていると考えられます。
車体スペック
発売当初は、S30Zと比較した際、走行性能に対する差はありませんでした。しかし、S130Z型は初代の海外仕様モデル「240Z」と同様に、海外市場向けに「280Z」を生産しました。これは先代のL24型直列6気筒エンジンから、L28型直列6気筒エンジンへと変更され、約2800ccの排気量となっています。これにより、最高出力は約145ps、最大トルクは約210Nmとなり、走行性能の向上は言うまでもありません。
日本での販売は、まだスポーツカー市場が成熟しきっていなかったことから、今一つの販売実績となりました。しかし、240Zと同様、280Zの海外市場での評価は凄まじいものがあり、特にアメリカ市場での人気を獲得していました。その呼び方は「フェアレディZ」ではなく、先代を引き継いだ「ダッドサン・280ZX」だったそうです。
車体の拡大により車重は増加したものの、走行性能と掛け合わせれば、GTカーとしてのパワーアップも間違いないと言えるでしょう。
モータースポーツ関連
海外仕様であったものの、280Zも先代の240Zに劣らない走行実績を残しました。アメリカ市場での人気から、先代と同様に米国を中心に行われる、各種レース(プロダクションレースやGTクラス)では多くの勝利を獲得している。
この時の米国におけるスポーツカー市場では、マッスルカー「フォード・マスタング」が280Zと比較される事も多く、今では想像できないような魅力が、280Zにはあったのかもしれません。
三代目フェアレディZ(Z31型)
1983年に登場したZ31型は、直列6気筒エンジンからV型6気筒エンジンに変更され、フェアレディZに新たな方向性を示したモデルです。特にその高出力エンジンとターボ仕様の搭載により、走行性能は飛躍的に向上しました。
さらに、アメリカ市場での成功が後のフェアレディZシリーズの運命を決定づけることとなります。
開発コンセプト
1983年、二度目のフルモデルチェンジが行われたフェアレディZは、その時点で日本を代表するスポーツカーとして、100万台を超える生産数を誇っています。しかし当時の車市場からすれば、三代目となるZ31へのフルモデルチェンジは強い印象を残したと考えられます。これまで採用されていた直列6気筒エンジンはV型6気筒エンジンとなり、コンパクトかつ高出力の実現を図っています。
エンジンの変更だけでもわかるように、フェアレディZは三代目で走行性能重視のコンセプトに変更されたと考えられます。
Z31で最も注目すべき点は、そのエンジンにあるでしょう。約14年間続いた直列6気筒エンジンは、V型6気筒エンジンへと変貌を遂げました。また、全てのモデルにターボ仕様のエンジンが搭載されており、走行性能に対する考慮は言うまでもありません。
- 排気量:約3000cc
- エンジン:V型6気筒ターボ
- 最大出力:230ps/5200rpm
- 最大トルク:34kg/3600rpm
- 最大速度:約230km/h
もちろんエンジンだけが変更点ではなく、それに合わせたスポーティな足回りも印象的です。また、1986年にはDOHC24バルブ化されたV6エンジンを搭載した「300ZR」が登場し、GTカーからスポーツカーへの変貌に、より拍車がかかっていると感じられます。
販売実績
V型6気筒エンジンの採用に加え、最初で最後のリトラクタブルエンジンの採用。見た目も中身も大きく変更されたZ31ですが、その販売実績にも注目したいところです。
Z31は生産期間(1983〜1989年)の中で、国内では約10万台を超えました。これに加え、特に好調であったアメリカ市場では、約30万台の販売実績を残しました。初代S30Zに比べると数字として劣るものの、内外装ともに大きく変わったZ31がここまで人気を集めたのは、当時の日産の完璧な「戦略」と言えるでしょう。
モータースポーツにおける活躍
Z31は、もちろんモータースポーツにおいても抜群の活躍をしていました。先代に比べ、ハイパワーとなったZ31は、その走行性能を生かしてJTCC(全日本ツーリングカー選手権)ではもちろん、ジムカーナやラリーでも高評価を得ました。
当時のライバル車としては、トヨタ・スープラ(A70型)やマツダ・RX-7(FC3S)などが比較されることが多く、各々の会社がスポーツカーに対しての需要性を高めていることがわかります。
4代目フェアレディZ(Z32型 300ZX、1989〜2000年)
Z32型は、GTカーとしての性能を超えて、スポーツカーとしての評価を確立したモデルです。特にツインターボ仕様のエンジンは注目を集め、300ZXという名のもとで世界的に成功を収めました。
この世代のフェアレディZは、デザインの革新と並ぶ性能面での進化が、スポーツカー市場における地位を高めました。
開発コンセプト
GTカーというコンセプトから、走行性能に重点を置いたスポーツカーのZ31型。そのコンセプトはここで紹介するZ32にもしっかり引き継がれており、開発コンセプトは「90年代をリードする新世代スポーツカー」となっています。
このコンセプトに恥じることなく、Z32はスポーツカー市場の中で大きな成功を収めたといっても過言ではありません。ちなみにZ32型は300ZXとも呼ばれていますが、これは先代までのようなカラクリではなく、国内仕様、国外仕様問わず、すべてのモデルのリアに「300ZX」と記載されています。
車体スペック
まずエンジンについてですが、Z32は先代のZ31と同様に、V6エンジンを搭載しています。また、その中でも大きく分けると、自然吸気型(NA)と過給機付き(ツインターボ)の2つのモデルが存在しており、エンジン名はVG30DE型(NA)、VG30DEET型(ツインターボ)で、排気量はともに約3000ccとなっています。
コンセプトの通り、特に注目を集めたのは、もちろんツインターボ搭載のモデルでしょう。このモデルは、V6型の約3000ccの排気量に加え、ツインターボということもあり、当時では日本車初の280馬力(規制限度)に到達しました。
もちろん走行性能だけでなく、「計算され尽くしたデザイン」にも注目しなければなりません。Z32以前のフェアレディZといえば、ロングノーズ・ショートデッキで、ボディの一部を切り取ったようなヘッドライト周りが特徴的でした。
しかし、Z32ではキャビンフォワードのモダンなフォルムに、ヘッドライトが固定式へと変更されました。歴代Zの伝統を引き継ぎながらも、洗練されたデザインの開発は、流石としか言いようがないかもしれません。
販売実績
Z32型は、発売当初から国内外問わず人気を誇っていました。日本国内では、Z32が約5万台以上販売され、特にターボモデルは人気があり、スポーツカー市場での地位を高めていたと言えます。確実な走行性能の向上により、先代と同様に、海外でのモータースポーツでの活躍は凄まじいものです。
これにより、アメリカ市場でも大きな成功を収め、1990年代初頭にはおよそ3万台以上が販売されたとされています。この時期、Z32は「日本のスーパーカー」としても知られ、特に多くのファンを獲得しました。
5代目フェアレディZ(Z33型、2002〜2008年)
2002年に登場したZ33型は、「Zの復活」をコンセプトに、現代的なデザインと技術が施されました。従来のZ32に比べて、より洗練されたスポーツカーとして登場し、VQ35型エンジンの搭載による圧倒的なパフォーマンスで再びスポーツカー市場に革新をもたらしました。
日産・フェアレディZは、1969年から始まる日産を代表するスポーツカーのブランド。 初代のS30系より代々受け継がれる、前端がスラントして絞り込まれたファストバック・スタイルが特徴のクーペボディを外観のアイデンティティとしている。 […]
開発コンセプト
生産期間を見てみると、フェアレディZは2000年(平成12年)に一度生産が停止されていることがわかります。その背景から2002年に新たに登場したZ33は、「Zの復活」をコンセプトとし、現代的な技術とデザインが施される一台となっています。
車体スペック
先代のZ32では、ツインターボ搭載のエンジンが話題を起こしていたところ、Z33では、約3500ccのV6 NA型VQ35型エンジンを採用しています。過去の馬力規制は撤廃されたことにより、最大出力は313ps、最大トルクは36.5kgmという驚異的なスペックです。
ボディに関しても、全体的に丸みを帯びたクーペ型となり、より現代的なデザインが特徴的で、ボディ剛性と空力性能は、当時トップクラスでした。
NAエンジンならではのレスポンスと、ボディ剛性や空力性能、これらに加え、よりスポーティとなった足回りは、車を操作する運転手の楽しさにアプローチしていることがよくわかります。
2007年には、日産の特別仕様ラインであるNISMOタイプも登場し、排気量は約3800ccとなりました。外装に対しても、専用のフロントバンパーやエアロの登場により、より高級感のある一台となっています。
販売実績
日本国内では、3万台以上の販売実績を誇り、特に性能と価格のバランスが評価されました。また、フェアレディZといえば、海外での人気が注目されるところであるが、アメリカ市場では「350Z」として多くのファンを魅了している。
モータースポーツ関連
先代のフェアレディZは、その走行性能とパワーを生かし、レースにおける素晴らしい成果を残しています。その一方で、Z33はその操作性と後輪駆動という特徴から、ドリフト競技に選ばれることが多い一台となっています。実際にはD1グランプリなどのドリフトイベントや、アメリカのFormula Driftでも広く使用されました。
また、車体スペックの際に紹介したVQ35型エンジンは、その汎用性と生産性の高さで認知されています。多くの愛好者がこのエンジンを改良することで、より高い独自の走行性能を目指せることも、非常に魅力的です。
六代目フェアレディZ(Z34型、2008〜2021年)
Z34型は、フェアレディZの伝統を守りつつ、時代に合わせたデザインとパフォーマンス向上が図られたモデルです。VQ37VHRエンジンを搭載し、さらなる進化を遂げたこのモデルは、若年層を中心に人気を集め、Zシリーズの新たなアイコンとして地位を確立しました。
開発コンセプト
先代に引き続き登場した六代目フェアレディZ34。「Zらしさ」を継承しつつ、時代に沿ったデザインとパフォーマンスの向上が開発コンセプトとなっています。ちなみにZ34の開発責任者であった、日産自動車の湯川伸次郎チーフは、「先代Zのプラットフォームでは全てやりきった」と語っています。
車体スペック
まずエンジンは、先代のVQ35エンジンを改良し、VQ37VHRエンジンとなっている。V6約3700ccのNAエンジンで、最大出力は336ps、最大トルクは365Nmと、これまた凄まじい数字をNAエンジンで実現しています。
先代と似た見た目をしていますが、もちろん手が加わっていないわけではありません。ライトにはスリッドが入り、横幅の拡幅が施されています。また全長を小さくすることで、ショートホイールベースを採用し、走行性能の向上を図っていることが感じ取れます。トータルで見れば先代のZ33よりも100kgほど増量しているものの、ボンネットやドアをアルミ化することで、軽量化を図った一台となっています。
また、2012年のマイナーチェンジでは、ユーロチューンサスペンションを採用し、乗り心地と安全性を向上させています。
販売実績
スポーツカーの低迷期ということもあったのか、先代に比べると販売実績は高くはありません。それでも、Z33同様に価格と走行性能のバランスの良さから、特に若年層に強い人気があります。また海外人気は健在であり、「370Z」として、120カ国(Z33は約100カ国)で販売されていました。
7代目フェアレディZ(RZ34型、2022年〜)
7代目フェアレディZは、約13年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たし、そのデザインと性能に革新を加えました。伝統的なZらしさを保ちながらも、現代の技術を駆使して、再びスポーツカー界に新たな波を起こしています。
その革新性と伝統の融合を体現する一台として、今後の進化に期待が寄せられています。
開発コンセプト
約13年ぶりのフルモデルチェンジを果たした7代目フェアレディZ RZ34。先代であるZ34のプラットフォームと型式を継承していることからも、各種メディアでは「ビッグマイナーチェンジ」として扱われているようです。
「Zらしさ」を開発コンセプトとしており、その見た目は初代S30Zや、爆発的な人気を誇ったZ32といったような、各所に世代を彷彿とさせるデザインが見られます。
日産はフェアレディZに対して、その都度「伝統」と「進化」という言葉を使いますが、まさにその言葉にふさわしい一台であると筆者は考えます。次はその車体内容について紹介したいと思います。
車体スペック
基本的なエンジンスペックや出力は、記事の冒頭で説明した通りです。ここで使用されているVR30DEET型エンジンとなっており、日産で生産されている、「スカイライン400R」と同様のエンジンです。このエンジンにはZ32を彷彿とさせるツインターボが搭載されており、ロマンを感じられずにはいられません。
また、ターボエンジン特有の踏み込んだ際のターボラグも、タービンを小型化することで解消し、ターボ車特有の高レスポンスを実現しています。
販売実績
RZ34はその走行性能と、伝統を感じさせるデザインから、年齢層を問わず強い人気を今でも誇っています。実際に初登場したのは2022年7月ですが、あまりの人気から生産は追いつかず、予約待ちの車好きを続出させています。実際の業者オークションでは、新車販売価格の約3倍にあたる約1850万円で取引されたことも話題となりました。
日産では「フェアレディZ NISMO」として、2025年2月に新たに発売されることが発表されました。これに合わせて、一時停止していた新規予約は11月下旬に再開すると公言しています。約70年間にも及ぶフェアレディZは、今後も目が離せない、日本を代表するスポーツカーになると考えられます。
フェアレディZ歴代のまとめ
約70年間にも及ぶフェアレディZの進化には、個人のニーズの違いから、時折疑問を持つ人がいるのも当然だと思います。実際に述べさせていただいているように、途中でGTカーからスポーツカーへとコンセプトが変わることも見られますが、大事なのはその車の捉え方なのではないかと筆者は考えます。
常に進化を謳う日産フェアレディZということからも、今後どこまで続き、どのような姿に進化していくのか、目が離せない車の一台でしょう。
もし、フェアレディZに興味を持ったなら、実際の運転体験を通じてその魅力を深く知るのが一番です。しかし購入前にじっくり試乗する機会はなかなかありません。そんな時には「おもしろレンタカー」の利用がおすすめです。
歴代フェアレディZをはじめ、スポーツカーならではの走りを堪能できる車種が豊富に揃っています。購入を検討している方はもちろん、気軽にスポーツカーの世界を味わいたい方も、ぜひ利用してその魅力を体感してみてください。