ロードスターの購入を検討する方は、車の性能や装備面を考えることが大切ですが「車に必要な維持費」も重要なポイントになるのではないでしょうか。今回の記事ではロードスターの購入を検討されている方が確認すべき維持費の項目について紹介します。
また、ロードスターの維持費が高いのか低いのかを理解するためにも今回は競合車と比較してみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
それぞれの維持費はどれくらいかかるのか?
以下ではロードスターの維持にかかる費用を各項目別に解説します。
- 車検代
- 自動車税と自動車重量税
- ガソリン代
- 自動車保険料
- 駐車場代
- メンテナンス代
車検代
まず、車検では主に「法定費用」と「車検基本料」の2項目の費用が必要になります。法定費用には自動車重量税や自賠責保険料、印紙代などが含まれます。また車検基本料とは、車検を実施するにあたっての点検費用や整備費用、代行手数料などが含まれています。こちらは車検の依頼先やメンテナンス内容によって費用が変動します。
ロードスターの法定費用と車検基本料については以下の通りになります。
法定費用
- 自動車重量税16,400円〜24,600円
- 自賠責保険25,830円+印紙代1,200円=43,430円〜51,630円
車検基本料
- 45,000円〜80,000円(※業者によって費用が異なる)
自動車税と自動車重量税
ロードスターの排気量は1.5Lのため、自動車税は年間30,500円必要になります。車両の環境性能により軽減装置が用意されているケースもありますが、ロードスターはエコカー減税の対象外です。新車の初度登録から13年以上経過しているロードスターの場合、自動車税額が+ 15%増額されます。
またロードスターの車両重量は「990kg〜1,060kg」のため、税金費用は3年分で24,600円〜36900円、2年分で25,830円です。
ガソリン代
ガソリン代は燃料代や運転の仕方によって変動しますが、ロードスターのカタログ燃費は「16.8km/L〜17.2km/L」となっています。
仮にガソリン価格を170円でカタログ燃費17.2km/L、年間走行距離が10,000kmの場合に必要な燃料は581Lとなり、年間のガソリン価格は98,770円になります。
現行モデルのロードスターは、先代モデルから「ダウンサイジング」を実施したことで、FR専用設計の「SKYACTIV-G 1.5」を搭載した高性能エンジンとして注目を集めています。 また、他にも減速エネルギーを回生エネルギーに変換する「[…]
自動車保険料
自動車保険には、車を所有する全ての方に義務つけられている「自賠責保険」と所有者の任意で補償内容を選択する「任意保険」の2つの種類があります。
仮に自賠責保険と任意保険に加入した場合の費用は以下のようになります。
- 自賠責保険:37ヶ月(3年)35,950円、24ヶ月(2年)25,830円
- 任意保険(車両保険あり):70,000円〜100,000円
駐車場代
自宅に駐車場が完備されていない場合、ロードスターを駐車しておくスペースが必要です。駐車場代は地域によって毎月の費用が異なります。
おおよその費用としては以下の通りです。
- 都心部:10,000円~20,000円/月
- 都中心部:1ヶ月30,000円〜60,000円/月
- 地方部:3,000円〜8,000円/月
また駐車場が、平置き駐車場(舗装)、平置き駐車場(砂利)、機械式駐車場によっても金額が変動します。
まずは自宅周辺の駐車場料金を把握してから、最適な駐車スペースを利用しましょう。
ロードスターは幌のため、できれば屋根がある機械式駐車場や屋内駐車場が理想的ですが、費用があがる傾向にあるので、幌の経年劣化を予防したい方には、平置駐車場にカバーをかける組み合わせがおすすめです。
メンテナンス代
ロードスターを長年、故障なく維持するためには定期的な点検が必要です。ロードスターのメンテナンス代の一例としては以下の項目が挙げられます。
- エンジンオイル交換
- オイルフィルター交換
- エアコンフィルター交換
- 点火プラグの状態確認
- 冷却水の漏れ確認
- ドライブシャフトの連結部の緩み確認
ロードスターの点検費用はおおよそ「8,000円〜10,000円」ほどで、消耗部品の交換をご自身で行うだけでも、メンテナンス代の費用を抑えられます。
例えば以下の内容は初心者の方でもDIYがしやすく、費用軽減に繋がります。
具体的に軽減できる費用は以下の通りです。
項目 | 費用 |
オイル交換 | 2,000円〜3,000円 |
オイルフィルター交換 | 2,000円〜3,000円 |
ワイパーゴムの交換 | 500円〜2,000円 |
エアコンフィルターの交換 | 2,000円〜3,000円 |
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ロードスターの月間・年間費用の内訳
上記の情報をもとにロードスターに必要な「月間維持費」と「年間維持費」を解説します。
ロードスターの月間維持費
ロードスターの月間維持費は以下の通りです。
ロードスターの月間維持費 | 費用 |
ガソリン代 | 8,000円〜10,000円 |
自動車保険 | 6,000円〜9,000円 |
駐車場代 | 3,000円〜10,000円 |
【合計】 | 12,000円〜29,000円 |
ロードスターの年間維持費
ロードスターの年間維持費は以下の通りになります。
ロードスターの年間維持費 | 費用 |
ガソリン代 | 98,770円 |
自動車保険 | 70,000円〜100,000円 |
駐車場代 | 36,000円〜120,000円 |
自動車税 | 30,500円 |
メンテナンス代金 | 8,000円〜10,000円 |
車検代 | 88,430円〜123,400円 |
合計 | 331.700円〜482,670円 |
ロードスターの年間維持費を計算すると、おおよそ「30〜45万円」ほどの費用が必要になりますが、上記金額はおおよそ維持費のため、ドライバーによって変動することが考えられます。
競合車の維持費を比較
ロードスターと競合車との維持費を比較してみました。
ダイハツコペンとの維持費比較
ダイハツコペンとロードスターの維持費を比較してみました。
年間維持費 | ロードスターの年間維持費 | コペンの年間維持費 |
ガソリン代 | 98,770円 | 88,541円 |
自動車保険 | 70,000円〜100,000円 | 60,000円〜84,000円 |
駐車場代 | 36,000円〜120,000円 | 36,000円〜120,000円 |
自動車税 | 30,500円 | 10,800円 |
メンテナンス代金 | 8,000円〜10,000円 | 7,000円〜9,000円 |
車検代 | 88,430円〜123,400円 | 66,170円〜86,170円 |
【合計】 | 331.700円〜482,670円 | 268,511円〜320,958円 |
コペンはダイハツを代表する軽自動車であるため、ロードスターと比較して「自動車税」と「自動車重量税」の金額が低く設定されています。
また、コペンの燃費性能はカタログ数値で「19.2km/L」と設定されており、年間走行距離が10,000kmの場合には520Lの燃料が必要になります。
仮にガソリン価格が170円/Lの場合の年間費用が「88,541円」です。
そのため、コペンとロードスターの維持費を比較すると、コペンの方が維持費が安くなることは事実です。
しかし、差額を比較すると、わずか「63,189円〜161,712円」しかありません。
トヨタGR86との維持費比較
次にトヨタのGR86とロードスターの維持費を比較してみました。
年間維持費 | ロードスターの年間維持費 | GR86の年間維持費 |
ガソリン代 | 98,770円 | 142,800円 |
自動車保険 | 70,000円〜100,000円 | 100,000円〜150,000円 |
駐車場代 | 36,000円〜120,000円 | 36,000円〜120,000円 |
自動車税 | 30,500円 | 36,000円 |
メンテナンス代金 | 8,000円〜10,000円 | 10,000円〜15,000円 |
車検代 | 88,430円〜123,400円(車検2年に1回) | 76,415円〜133,500円(車検2年に1回) |
【合計】 | 331.700円〜482,670円 | 401,215〜597,300円 |
GR86の排気量は2,000ccのため、自動車税は36,000円です。
GR86の燃費数値はカタログ表記で11.9km/Lであり、年間走行距離が10,000kmの場合、840Lの燃料が必要になります。仮にガソリン代が170円/Lの場合には、年間142,800円の費用がGR86に必要です。
また、ロードスターよりも排気量かつボディサイズが大きいため、自動車保険料やメンテナンス代も高めに設定されています。
ロードスターとGR86の維持費を合計すると「69,515円〜114,630円」ほどロードスターの方が維持費が安い計算になるでしょう。
ロードスター維持費に関する実際の口コミ3選
ロードスターの維持費に関する口コミを紹介します。ロードスターの維持費については主に以下のような意見が見られました。
- 他車のスポーツカーと比べて維持費が安く感じる
- 維持費を考えるとロードスターは良い
他車のスポーツカーと比べて維持費が安く感じる
ロードスターの維持費に関する口コミとして「他車のスポーツカーと比べて維持費が安く感じる」というコメントが紹介されていました。
ロードスターは競合車と比較して、車にかかる維持費が比較的おさえられる特徴があります。また、燃費性能も良くガソリン代も安く抑えられる点も魅力的なポイントの1つです。
維持費を考えるとロードスターは良い!
ロードスターの維持費に関して「維持費を考慮するとおすすめ」という口コミを発見しました。
ロードスターは「維持費が安いスポーツカー」としても有名です。そのため、今後スポーツカーの購入を検討中の方には是非おすすめしたい車になります。
ロードスターの維持費を抑える3つのコツ
ロードスターの維持費を抑えるコツが3つあります。
- コツ1:メンテナンスをお願いする業者を考える
- コツ2:オイル交換を定期的にする
- コツ3:修理の際には社外品パーツを安く自分好みにする
1つずつ詳しく解説します。
メンテナンスをお願いする業者を考える
メンテナンス費用は修理業者によって大きく異なります。
具体的には、カーディーラーとカー用品店、町の整備工場によってもメンテナンス費用が数千円から数万円単位で異なるでしょう。
ロードスターの維持費をなるべく抑えたい方には、メンテナンス費用の安い修理業者での対応がおすすめです。
まずは近くの修理業者でどのくらい費用が異なるのか確認してみるのも良いでしょう。
オイル交換を定期的にする
オイル交換を定期的に行うことは、ロードスターの維持費を抑えられるコツの1つです。
定期的なオイル交換を行うことで以下の効果が期待できます。
- エンジンを長持ちさせる
- 燃費が良くなる
- 洗浄作用から汚れを取り除ける
エンジンオイルは、潤滑油としての役割があり、エンジンで使用されている部品を長持ちさせられる効果があります。
定期的なオイル交換により、燃焼による摩擦や汚れの原因となるスラッジを取り除けます。
エンジンの状態が常に良くなることで、結果的に燃費向上にも繋がるでしょう。
修理の際には社外品パーツで安く自分好みでする
ロードスターに修理が必要な場合、修理部品を純正部品ではなく社外品パーツで安く抑える方法があります。
社外品パーツは純正部品より購入費用が安い場合が多く、最小限の負担で元の状態に戻せます。
また、自分好みにパーツ交換をすることで、車の性能UPや自分好みデザインにすることも可能です。、修理を機に車への愛着も高まるでしょう。車好きの方であれば、メンテナンスや修理時にパーツ1つ1つに対してこだわりを持って作業に取り組めると思います。
まとめ
ロードスターは、ドライビングが楽しめる本格的なスポーツカーでありながら、車の維持費を最小限に抑えられる車です。
コペンなどの軽自動車と比較すると、少々維持費が高くなりますが「定期的なオイル交換」や「メンテナンス業者を比較する」などの工夫次第で最小限に費用を抑えられます。
また、自動車保険も大手代理店もしくはネット保険の加入により年間費用が大きく異なります。
自分が負担する維持費を最小限に抑え、ロードスターの購入を検討してみましょう。