温故知新を体現し現代に蘇った初代ロードスターとも言えるのが、NDロードスターだ。
世界を見渡しても現在新車で販売されているライトウェイトスポーツカーというのは、一部の超高級車を除いてほとんどなくなってしまった。各自動車メーカーが生き残りを掛けてしのぎを削るイマ、不採算部門になってしまいやすいライトウェイトスポーツカーに見切りをつけるなかで、一般人が手頃に楽しめる価格でドライビングプレジャーを提供し続けてくれているのが、マツダNDロードスターだ。
この記事では具体的にNDロードスターを運転することでドライバーが得られるフィーリングを深掘りしていきます。
ドライビングプレジャー解説
軽さが生み出す操る楽しさ
NDロードスターの初代であるNAが誕生してから約30年前が経過し、車の重量は平均して約1.5倍近く重たくなった。しかしNDロードスターは、約30年前からほとんど変わらない990キロ(ベースモデル重量)、1トンを切る車重を守っているのだ。
この軽さにマツダがこだわるのには意味がある。それは軽さは楽しさに直結するからだ。
実際にNDロードスターを運転して1番面白いとおもうのは、ハンドル操作に対して、素直に反応してくれる軽快なハンドリングだ。NDロードスターは軽いことによって車の姿勢変化が短くなるので、ドライバーの操作から車が反応するまでの時間も短い。
そのために、ドライバーは自分の意のままに車を操ることができる。この感覚はライトウェイトスポーツカー特有のものであり、現代の車でこの感覚を味わえるモデルというのは非常に少ない。
楽しさに磨きをかけるコーナリング性能
先述のハンドリング性能からも想像できるように、NDロードスターはコーナリングの限界が高いのだ。車体が軽いためタイヤが支える重量が少なく済み、タイヤへの負担が減るので、コーナリング性能が高まるからだ。
軽さという武器以外にも、NDロードスターはさらに以下の2つの大きな武器を備えている。
- 前後の重量配分が50:50というスポーツカーとして理想的な重量配分
- 天井付近が幌で軽量化されることによる低重心ボディ
これら2つの要素は、クーペやセダンといった実用車をベースにしたスポーツカーでは実現が難しい。ロードスターは運転を楽しむために生まれてきた生粋のスポーツカーと言えるのだ。
とくに1つ目の50:50の重量配分は速く走るために特に重要な要素だ。なぜなら車を速く走らせるためには、前後のタイヤ性能を使い切る必要があるからだ。
前後のタイヤのグリップを最大限使うためには、コーナリング中のタイヤに前後均等な荷重を掛けなければならない。
前後重量バランスが悪い車では、ドライバーが自らのドライビングテクニックによって、タイヤへの荷重を前後50:50にコントロールしなければならずドライビングテクニックが求められる。
ロードスターは前後重量バランスが50:50のため、ドライバーはコーナリング中のタイヤへの前後荷重を均等にしやすく、速いタイムが狙いやすいのだ。
たった130馬力なの楽しい
NDロードスターを買う時の1番懸念はエンジン性能ではないだろうか。ロードスターに積まれる1.5Lエンジンは約130馬力しかない。
しかし、心配する必要はない。なぜならNDロードスターは車重が軽いので130馬力でも、現代のコンパクトSUVの200馬力相当の加速フィールが味わえる。
また、パワーが大きすぎないので、街中で気軽にエンジンを高回転まで回すことができるのだ。最近のスポーツカーはパワーがありすぎて、日常の中でアクセルを踏めるタイミングは限られる。
一方でNDロードスターは、非力ゆえに日常の運転のなかでもエンジン性能を使い切る楽しさがあるのだ。
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普段遣いの実用性はどうなのか
ヒットしている1理由は実用性の高さだとおもう。実用性を実現しているポイントは以下の二つが挙げられる。
- 荷物がたくさん積める
- 乗り心地が非常にマイルド
それぞれのポイントについて以下で解説する。
荷物がたくさん積める
実はこのNDロードスター、かなり沢山の荷物が積める車種なのだ。トランクには大人2名が一泊二日の旅行にいけるぐらいの荷物が十分に積めるのだ。
スーパーの買い物かご二杯ぐらいまでの荷物はトランクだけで収納することが出来る。コストコに行かない限り日常使いで困ることは少ないだろう。
乗り心地が非常にマイルド
ピュアなスポーツカーというと、腰にダイレクトに振動が伝わってくる固い乗り心地が連想されがちだが、ロードスターは乗り心地が良い。なぜなら、ロードスターは他スポーツカーに比べて軽量かつ低重心と、スポーツカーとして素性が良い。
そのため、乗り心地を犠牲にして、サスペンションを固くして車の動きを制限しなくても十分な運動性能を発揮することができるのだ。
そのため、ロードスターは他のスポーツカーに比べて乗り心地がマイルドなのだ。
本格的なスポーツカーでありながらも、ロードスターは高い実用的な側面を兼ね備えているから、人気車種として約30年間も売れ続けているのだ。
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NDロードスターを購入する前の注意点
NDロードスターを買って失敗しないための注意点はミスマッチを無くすことだ。NDロードスターは2人乗りのスポーツカーとしては実用性も高く、運転の楽しさも間違いない。しかしながら、どんなに実用性が高いとはいえ二人乗りだ。
ソロキャンプぐらいの荷物は収納できるが、大人数でのキャンプ用品を積んだり、IKEAやコストコへの買い物には向かない。
また、幌のため高速道路ではどうしても風切り音やノイズが入ってきてしまう。このあたりをどのように考えるかが、NDロードスターを購入して満足できるかに関わってくるだろう。
また、絶対的な速さを求めるドライバーにもオススメしない。特に加速タイムを求めると、どうしても排気量の大きなスポーツカーとは競えないのも実情だ。こういった加速スピードを求める方は、GRスープラなどを手にしたほうが満足度が高いとおもう。一部ではNDロードスターはつまらないという声があるのもそういった実情があるからだろう。
NDロードスターは、峠やサーキットなどで、ドライバーと車が一体になる感覚、車を自分が操っているんだというフィーリングを楽しみたい方にオススメだ。
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実際に試乗するならおもしろレンタカーでレンタル
先述してきたとおりNDロードスターの1番の魅力は、その運転の楽しさだ。
速いだけではなく、楽しい。このフィーリングを突き詰めていった一台なのだ。
さらに楽しさを追い求めながらも荷物の積載性までクリアしている。この2つを高次元で実現しているモデルは世界を見渡しても唯一無二といっても過言ではないのだ。
NDロードスターは車好きじゃなくても、車が好きになっちゃう一台だ。運転は移動のための作業じゃなくて、エンターテイメントなんだよ。とドライバーに教えてくれる名車だ。
車好きなら是非1回NDロードスターに乗ってみて欲しい。
車を購入しなくても、憧れの車で自分の好きな場所にドライブに出かけることができる。車好きのために、車好きが運営しているレンタカー屋さんでNDロードスターを借りることが出来るのだ。おもしろレンタカーではNDロードスターをはじめ、マニアックなスポーツカーをレンタルしてくれる変わったレンタカー屋さんを横断検索できる。
また、NDロードスターの購入を検討している方には失敗しないためにも、じっくりと試乗してから購入を決断して欲しい。
少しでも気になる方はリンク先からNDロードスターが近くのお店で借りられないかを検索してみてください。