ロードスターの燃費について実燃費や口コミ、燃費向上方法の観点から徹底解説

現行モデルのロードスターは、先代モデルから「ダウンサイジング」を実施したことで、FR専用設計の「SKYACTIV-G 1.5」を搭載した高性能エンジンとして注目を集めています。

また、他にも減速エネルギーを回生エネルギーに変換する「i-ELOOP」やアイドリングストップ機能「i-stop」などを搭載しており、燃費を重視しているロードスターの燃費性能について気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では「ロードスターの燃費」や競合車との燃費数値の比較について解説します。

ロードスターの燃費数値が気になる方は、是非参考にしてみてください。

ロードスターの燃費はどうなの?

ロードスターの燃費について「実燃費」と「グレード別燃費数値の違い」を解説します。

ロードスターの実燃費

まずはロードスターのカタログ燃費数値を下記に記載します。

ロードスターには「AT仕様」と「MT仕様」の2グレードがあります。

【トランスミッション】【カタログ数値】【実燃費】
6MT16.8km/L16.1km/L
6AT17.2km/L15.9km/L

カタログ数値を比較すると、燃費数値は平均16km/Lと低燃費を記録していることが分かります。

運転方法や走行距離によって燃費数値に差が出るため、あくまで参考数値で認識しておきましょう。

【グレード別】ロードスター燃費の違いは?

次にグレード別ロードスターの燃費数値の違いを確認してみましょう。グレード別燃費数値の違いについては、分かりやすく以下の表でまとめてみました。

【ロードスターロードスター】【燃費数値(WLTCモード)】
Sグレード16.8km/L
S Special Packageグレード16.8km/L
990Sグレード16.8km/L
S Leather Packageグレード16.8km/L
S Leather Package White Selectioグレード16.8km/L
RSグレード16.8km/L

グレード別の燃費数値を比較すると、グレードによって燃費に違いはありませんでした。

実燃費は運転方法や、道路の状況や信号の有無によって異なるため注意が必要です。

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【徹底比較】ロードスターの競合車との燃費性能を比較

ロードスターと競合車との燃費性能を比較してみます。

ロードスターの競合車は以下3車種です。

  • 【ホンダ】S660
  • 【ダイハツ】コペン
  • 【スバル】BRZ

それぞれの競合車の燃費数値とロードスターの燃費を比較します。

【ホンダ】S660

S660は、ホンダが販売する軽自動車クラスのスポーツカーです。現在、新車での販売は終了していますが、ロードスターと同じく根強い人気が今なお残っています。

S660とロードスターの燃費数値を以下の表にまとめてみました。

【車種】【燃費数値】
ロードスター16.8km/L
S66020.0km/L

ロードスターとS660のWLTC数値を比較すると「S660」の方が燃費が良いことが分かります。ロードスターとS660では、車両重量が大きく異なるため、燃費数値の差が出ているのでしょう。

【ダイハツ】コペン

ダイハツ コペンはダイハツを代表する軽自動車クラスのスポーツカーです。ロードスターの競合車として高い人気と根強いファンがいます。

ロードスターとコペンの燃費数値を比較してみましょう。

【車種】【燃費数値】
ロードスター16.8km/L
コペン19.2km/L

ロードスターとコペンを比較すると「コペン」の方が燃費数値に優れていることが分かります。

コペンの場合もS660と同じく、車両重量が大きく異なるため、WLTC上の数値がおおよそ3km/Lほど違いが出てきます。

【スバル】BRZ

BRZはスバルが販売するスポーツカーモデルの車です。BRZも「ロードスターの競合車」として比較されがちな車になります。ロードスターとBRZの燃費数値を比較してみました。

【車種】【燃費数値】
ロードスター16.8km/L
BRZ11.7km/L〜12.0km/L

ロードスターとBRZの燃費数値を比較すると、おおよそ「4km/L」ほど燃費数値に違いがあります。

BRZと比較した場合には「ロードスター」の方に軍配が上がりそうです。

なぜ?ロードスターの燃費が良い3つの理由

ロードスターの燃費性能が良い理由は3つあります。

  • ボディの軽量化
  • 高性能なエンジン
  • 減速エネルギー回生システムの搭載

詳しく解説します。

ボディの軽量化

現行モデルのロードスターは、前モデルから「車両重量を100kgほど軽量化」に成功しています。

【歴代ロードスター】【車両重量】
3代目ロードスター1,110kg
4代目(現行モデル)ロードスター990kg

現行モデルのロードスターのシートは、ネットを使用した新構造を採用したことで「車の軽量化」に繋げました。

車両重量は「燃費数値」に大きく関係するポイントです。3代目モデルよりも100kgほど軽量化に成功したことが「ロードスターの低燃費」に影響を与えているのでしょう。

高性能なエンジン

ロードスターには、アクセルのレスポンスとコントロール性能が良い「SKYACTIV-G 1.5」を搭載しています。

高性能エンジン、ロードスター特有の軽快感を実現させる魅力があります。

また、SKYACTIV-G 1.5には「エンジン制御技術」が搭載されています。

最先端のエンジン制御技術により、空気と燃料が混合されやすくなる「燃料の良化」が期待でき、結果的に燃費性能が向上します。

減速エネルギー回生システムの搭載

ロードスターには、ブレーキ操作やエンジンブレーキで減速する際に運動エネルギーを発電エネルギーに変換して蓄電器に電気を蓄える「i-ELOOP」が搭載されています。

軽量ボディに回生エネルギーが搭載できる理由は「重量軽減にこだわった新構造」にあります。

具体的には、シートにネットを使用することで軽量化を図りつつ、シートレバーの軽量化を追求したことで回生エネルギーシステムを搭載しても車両重量が重くなることを防ぎました。

蓄電器に蓄えられた電気は、エアコンやヘッドライトなどの電源に活用されるため、燃費を抑えられます。

「ロードスター燃費」に関する実際の口コミは?

「ロードスター燃費」について実際の口コミをツイッターの情報を元に紹介します。

燃費性能は意外と優れている

「ロードスター燃費」について「燃費性能は意外と優れている」という口コミがツイッターで紹介されていました。

ロードスターは「ダウンサイジング化された高性能エンジン」を搭載していることもあり、低燃費を実現しやすい仕様です。

また、回生エネルギーやアイドリングストップを活用することで、低燃費性能を維持できます。

走行距離によっては「1リッター20km/L」を記録できる可能性も考えられるでしょう。

実燃費は20km/Lほど

「ロードスター燃費」について「実燃費が20km/Lを超える」という声をツイッターで見つけました。

1Lで20km/L走行できれば、軽自動車やハイブリッド車と同じ燃費を記録していることに変わりはありません。スポーツモデルの車で「1Lごとに20km/Lの燃費数値」を記録できるのはロードスターの魅力の1つと言えるでしょう。

燃費が良すぎる!

「ロードスター燃費」について「燃費性能が良すぎる」という口コミをツイッターで見つけました。

ツイッターで「ロードスターの燃費」についての情報を確認しましたが、どの口コミも燃費が良いというコメントが多数挙げられています。

ロードスターの燃費は、想像以上に優れているのかもしれません。

ロードスターの燃費を向上させる方法は?

ロードスターの燃費を向上させる方法は2つあります。

  • アクセルペダルの踏み具合を調整する
  • 適度なオイル交換を実施する

燃費数値は車両重量に大きく関係するポイントです。

アクセルペダルの踏み具合を意識すると燃費が良くなります。

具体的には、下り坂を走行する場合には、減速し始める前より早めにアクセルペダルを足を戻し、エンジンブレーキを使って適切で無駄のない自動減速を意識します。

また、オイル交換も「半年に1回」もしくは「5,000kmに1回の実施」が燃費向上のためにもおすすめです。

点検に加えて「タイヤの空気圧」も適正値に調整しておくことをおすすめします。

まとめ

ロードスターの燃費数値は、運転手の乗り方や走行距離によって異なります。

しかし、運転手の乗り方次第で燃費数値の向上は期待できます。

具体的には「定期的にオイル交換を実施する」ことや「車内に荷物を載せすぎない」などが挙げられます。

大切なポイントは「カタログ数値にこだわるのではなく、実燃費の情報を参考にしましょう。なお、現在、現行モデルのロードスターは販売を終了しています。

次期ロードスターには、マツダで初となる「電動化」も期待されているため期待しても良いかもしれません。